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コラム

1日9時間座る会社員に、ヨガをマンツーマンでおすすめする理由(第1部)

仕事帰りにヨガスタジオへ行ったのに、レッスンが終わっても首と肩がつらいままだとしたら?

それは、自分に合った動きのレベルを見つけるのが難しいからです。長時間座る会社員の体は決まった順序で崩れていきますが、グループレッスンはテーマの決まったクラスが多く、合わない場合もあります。

会社員の体はこうして崩れる

世界保健機関(WHO, 2020)は、成人の4人に1人が推奨される身体活動量に達していないと発表しています。デスクワーカーはその中心にいます。

座った姿勢が長くなると、体は三つの段階で変わっていきます。

第1段階:股関節が固まる。 座っている間、股関節の前側の筋肉(腸腰筋)が縮んだまま硬くなります。立ったときに骨盤が前に傾き、腰が反りすぎてしまいます。

第2段階:背中が丸くなる。 モニターに向かって頭が前に出ると、胸椎が硬くなり、肩が内側に巻き込まれます。これがストレートネック(前方頭位)と巻き肩です。

第3段階:呼吸が浅くなる。 丸まった背中は、肋骨が広がるスペースをふさぎます。横隔膜の代わりに首や肩の筋肉で呼吸するようになり、これらの筋肉は1日2万回を超える呼吸を肩代わりして、いつも緊張した状態になります。

問題は、第3段階の症状(首・肩のこわばり)しか感じられないことです。原因は第1段階の股関節にあるのに、多くの人は肩だけをもみほぐします。

グループヨガでほぐれない理由

グループレッスンには「今日は後屈のシークエンス」「今日はヒップオープナー」のようにテーマがあります。今の自分の体が第1段階なのか第3段階なのかとは関係がありません。さらに、股関節が硬くこわばった状態で股関節の運動をすると、骨盤は動かずに腰に力が入ってしまいます。柔らかくなるのではなく、腰を繰り返し使うくせがついてしまうのです。「ヨガをしたら腰がもっと痛くなった」という方の多くがこのケースです。

講師一人で10人以上の会員の骨盤の傾きを見ることはできません。そのため、グループレッスンの指導は「無理しないでください」で終わってしまいます。

マンツーマンのヨガでは何が違うのか

マンツーマンでは、崩れた順序を逆にたどって戻していきます。最初のレッスンで骨盤の傾き、胸椎の可動域、呼吸のパターンを確認し、どこで詰まっているのかを探します。その後の順序はたいてい次のとおりです。

  • 股関節の前側をほぐす — 縮んだ腸腰筋を伸ばし、骨盤をニュートラルに戻します。
  • 胸椎を開く — 硬くなった背中を左右・前後の4方向を基準に動かし、肋骨のスペースをつくります。
  • 呼吸を取り戻す — スペースができて初めて横隔膜呼吸ができるようになります。
  • それから首・肩へ — 原因がほぐれた後に症状のある部位を扱うと、効果が長続きします。

コクラン(Cochrane, 2017)のシステマティック・レビューでは、ヨガが慢性腰痛のある成人の機能改善に役立つ可能性があると報告されています。ただし、これは体に合わせて調整された練習を前提としています。

Atelier, Mouv のアプローチ

ソウル・瑞草の Atelier, Mouv では、講師が会員の体に合わせてプログラム(ピラティス・ヨガ・機能トレーニング)を設計します。硬いところはヨガでほぐし、ほぐれたところをピラティスで支えます。ひとつのメソッドだけに集中すると、ほぐすだけでは翌日デスクでまた固まり、鍛えるだけでは硬いまま固まってしまいます。だからこそ、会話をするように会員の体をよく見て、よく聞き、それに合った答えと問いかけでレッスンを進めます。

おわりに

首や肩がこっているなら、問題は首や肩ではない可能性が高いのです。原因をたどりながら運動すること。それが、会社員がヨガをマンツーマンで行うべき理由です。

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